台北市立動物園でコアラの赤ちゃんが人工哺育で順調に成長している。生まれた時から人間の手によって育てられた同園初の個体で、小柄ながらもユーカリをよく食べ、元気な姿を見せている。
生後約14カ月、体重2500グラムの雌で「Bess」の愛称で呼ばれている。この名前には赤ちゃんの無事を祝福する意味が込められており、正式な名前としても使われることが決まっている。
同園によれば、Bessの母親は昨年、病気で急性白血病を発症。自力で生活したり育児したりすることができなくなったため、安楽死処分となったが、腹部の袋からはBessが生きて見つかったという。
Bessは今年4月ごろ、仲間との共同生活が始まった。みんなと仲良く過ごしている他、お気に入りの木も見つけ、毎日をほのぼのと生きている。そんなBessの姿を見に来てほしいと同園は呼び掛けている。