太平洋に面して建てられた東部・台東県の三仙小学校で16日、ユニークな卒業式が行われた。高い木の枝にぶら下がっている卒業証書を入手しようと、ツリーイングしなければならなかったのだ。
6月は台湾の学校の卒業シーズン。幼稚園から小中高校、大学まで日にちは少しずれるものの、ホウオウボクの花が咲くこの時期には各地で卒業式が実施される。
ツリーハーネスを装着した三仙小の卒業生たちはこの日、教職員から祝福を受けながら2人ペアをつくり、頭上の枝めがけてロープをかけ、すいすいと木に登り、証書を手に入れると、海に向かって将来の夢を大声で発表した。
「初めてツリーイングした。とても面白かった。木登りで思い出の詰まった学校生活にピリオドを打つことができてうれしい」「まるで自由に飛び回る鳥になったような感じがして視野も広くなった。こんな有意義なイベントを企画してくれてありがとう」と卒業生たちは感謝の気持ちを込めて学び舎を巣立った。