台湾で収穫の季節を迎えているバンレイシ(釈迦頭)。日本ではあまり知られていないが、香り高く、甘酸っぱい味わいが特徴で、食物繊維やビタミンC、B1、B2を多く含む人気のフルーツだ。
台東区農業改良場によると、台湾での栽培は1899年に始まった。ビタミンCや鉄分の含有量はリンゴの5倍とされ、その多くはビスケットやドライフルーツ、ジュース、アイスクリームなどに使用されるという。最近対日輸出が強化されたアテモヤ(パイナップル釈迦)は、このバンレイシとチェリモヤを掛け合わせた品種だ。
通常、東南アジアなどで生産されるバンレイシの1個当たりの重量は約1キロだが、2019年には同場が3年をかけて重さ3キロ以上になる巨大バンレイシを開発した。1年に2度収穫できる時期があり、1度の収穫時間を短縮できるほか、栽培管理がしやすくなるとして、栽培の拡大を図っている。