台湾全土の家族の物語を集めて1本の映画に 世界共通の人権の価値を示す

2022/05/20 11:12
ドキュメンタリー映画「給阿媽的一封信」(A Letter to A
ドキュメンタリー映画「給阿媽的一封信」(A Letter to A'ma)の特別上映会に出席したチェン・ホイリン監督(右手前)=天馬行空提供

(台北中央社)台湾全土の家族の物語を集めて民族の多元的な姿をひもといたドキュメンタリー映画「給阿媽的一封信」(A Letter to A'ma)の特別上映会が17日、台北市内で行われた。チェン・ホイリン(陳慧齢)監督は、作品中に反映されているのは貴重で普遍的な人権の価値だとし、「台湾の物語をきちんと伝えることは、世界に貢献するということ」だと語った。

かつて高校の美術教員だったチェン監督は映画を学ぶためにフランスに留学。帰国後、亡くなった祖母に思いをはせると、あいまいな家族の記憶に直面しただけでなく、国家の歴史が断裂している問題にも気付いた。そこで、台湾の若者に祖父母にインタビューしてもらい、肖像画を書いてもらうことにした。同作は10年に及ぶこのプロジェクトの集大成となるもので、プロジェクトには17県市の教師150人余り、生徒1万2000人以上が参加した。

作品には、満州国から命からがら逃げてきた客家の運転手や台湾に根を下ろしたものの故郷が忘れられない退役軍人、日本の軍官との出会いを振り返る台湾原住民(先住民)族パイワン族の女性など、異なる背景を持つ人々が登場する。

チェン監督は、外国人は台湾における藍(国民党)と緑(民進党)の政治的対立の歴史的背景を知る必要はないとしつつ、クラスメートの祖父が第2次世界大戦中、異なる陣営で戦っていたことを知れば、現在の台湾社会に生じうるアイデンティティーの相違を推測することができると語った。

同作は台湾で20日に公開される。

(王心妤/編集:名切千絵)

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