(台北中央社)オリックスバファローズに育成で入団した陳睦衡(チェン・ムーヘン)投手の入団会見が台北市内で2日、福良淳一ゼネラルマネジャー(GM)や岸田護監督の同席の下で行われた。福良GMは、台湾の選手のレベルの高さを実感していると語った。
陳は穀保家事商業高(北部・新北市)をこの夏卒業した18歳。181センチ、84キロ。右投げ左打ちで、高校までは投打二刀流だった。台湾が優勝した今年9月のU18(18歳以下)アジア選手権では投手として2試合に先発。大会で最優秀防御率と最高勝率を記録した他、大会オールスターチームの先発投手部門にも選ばれた。
岸田監督からは、力強いストレートを投げることから山下舜平大投手に似ていると評価された陳。日本で約2週間のトレーニングに参加した際、宿舎で山下が隣の部屋だったと明かした上で、「山下選手に似ていると言われるのは恐れ多いが、追い付けるよう努力し続けたい」と話した。山下からはサインとスパイクをもらったという。
今年は翔聖(ヤクルト)や黄錦豪(巨人)、蕭斉(楽天)、張峻瑋(ソフトバンク)など、台湾の多くの選手が高校卒業後に日本プロ野球入りした。福良GMは能力の高さを評価した上で、オリックスは選手の育成に自信があり、優れた環境や設備、コーチ陣がそろっていると言及。陳はまだ若いため、焦らずにじっくり育てていきたい考えを示した。