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台湾プロ野球・中信の周思斉が引退会見 八百長疑惑乗り越え「辛い記憶」

2024/03/16 18:50
引退会見で目を赤くした中信ブラザーズの周思斉
引退会見で目を赤くした中信ブラザーズの周思斉

(台北中央社)今季限りでの引退を表明した台湾プロ野球・中信ブラザーズの周思斉外野手(42)が15日、台北市で引退会見を開いた。野球賭博事件に巻き込まれ八百長が疑われた過去に触れ、「価格」ではなく価値のある選手になることを追い求めてきたと振り返り、自らの辛い経験を語ることを通して、教訓としたいと語った。

周は2005年にプロ入りし誠泰コブラズ、米迪亜ティーレックス、兄弟エレファンツ、中信ブラザーズでプレー。野球賭博「黒米事件」(08年)、「黒象事件」(09年)の渦中にあってもさまざまな困難を乗り越え、自身の潔白を証明した。

周は会見で当時について「台湾の球界、社会全体を不穏にさせ、巻き込まれた私も苦しかったことは間違いない」と振り返り、「価格ではなく、価値のある人になるため、努力を続けてきた」と語った。また「辛い過去の記憶を忘れてはいけない」とし「自分なりの方法で皆さんに伝えていきたい」と述べた。

周は23年シーズンまで通算1738試合に出場し、成績は1801安打、144本塁打、947打点、98盗塁、打率3割7厘。台湾プロ野球史上8人が到達した「1000安打、100本塁打、100盗塁」の記録まであと2盗塁まで迫っている。この記録について「必ず達成したい、一番大きな目標」だとし、達成できれば、自分の背番号16が永久欠番となる資格に足りうると話した。

周は会見の冒頭、「これまで多くのファンが応援し、支えてくれ、プレーし続けることを望んでくれたが、今季限りでユニホームを脱ぎ、球場に別れを告げたい」と涙ながらにあいさつ。引退後はコーポレートガバナンスや管理職について学び、中信球団のフロントに加わりたい意向を示した。

(楊啓芳/編集:中村充孝)

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影片來源:CTBC Brothers 中信兄弟官方頻道
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