(台北中央社)日本の対台湾窓口機関、日本台湾交流協会は16日、台北市内のホテルで、2025年春の外国人叙勲で旭日双光章を受章した日本映画評論家で翻訳家の張昌彦さんへの勲章伝達式を行った。同協会台北事務所の片山和之代表(大使に相当)はあいさつで、日台映画交流の土台を固めたキーパーソンの一人だと張さんの功績をたたえた。
交流協会によれば、張さんは早稲田大学留学をきっかけに、日本とのつながりを有し、帰国後は長きにわたって映画評論家として精力的に関連分野の活動に携わった。また、台湾による日本映画への規制が次第に緩和された1980年代以降、日本映画に関する記事の執筆や翻訳、講演などを通して、台湾社会に向けてさまざまな日本映画を紹介した。片山氏は、張さんが日本で台湾映画を積極的に紹介したことにも言及し、映画を通した双方の文化交流に大きく貢献したと強調した。
張さんはあいさつで、日本映画が台湾での上映禁止から解禁までの間、双方の間で多くの相互交流があり、自身もそれに出会ったと振り返った。その上で、「台日の文化交流に対する貢献について言うなら、自身が仕事をしてきたプロセスにあるのではないだろうか」と語った。