(台北中央社)和歌山県や大阪府など2府2県で約50店舗を展開するスーパーマーケット「マツゲン」が、11月30日から台湾産豚肉を使用した「パイコー飯」(豚のスペアリブ丼)を期間限定で販売している。台湾産豚肉の輸出を後押しする農業部(農業省)の陳駿季(ちんしゅんき)部長(大臣)が同日、大阪府内の店舗を訪れ、販売開始のPRイベントに出席した。同部が報道資料で知らせた。
台湾では1997年に口蹄疫(こうていえき)が発生したため、豚肉の対外輸出が制限された。2020年には国際獣疫事務局(WOAH)に口蹄疫のワクチン非接種清浄地域に認定されたものの、24年現在、日本には日本側が認可した6業者の加熱加工品のみが輸出されている。販売が始まったパイコー飯も、台湾で調理した加工品が日本に輸出され、マツゲンが味付けなどをして仕上げた。
陳氏は、台湾の豚肉は質の高さや味の良さで知られており、国際的に評価を受けていると言及。今年、アフリカ豚熱(ASF)の清浄国宣言がWOAHに認められたことや、豚熱(CSF)の清浄化の承認を申請中であることに触れ、日本の消費者が再び台湾の生鮮豚肉を買い求められる日が早く訪れることを願っていると述べた。
パイコー飯はマツゲン全店で12月20日まで販売される予定。