(台北中央社)オリックスは3、4両日、ほっともっとフィールド神戸(兵庫県神戸市)で行った西武戦で、台湾産豚肉をPRする「台湾農産品デー」を開催した。4日には訪日した陳駿季(ちんしゅんき)農業部長(農業相)が始球式に登板するなどし、台湾ソーセージ「香腸」や肉団子「貢丸」などのおいしさをアピールした。
農業部(農業省)の報道資料によると、同部ではここ3年間で複数回日本のプロ野球と協力し、ファンらに対してバナナやパイナップル、マンゴー、冷凍アテモヤなどをPRしてきた。試合前には香腸や貢丸だけでなく豚スペアリブの「排骨」、肉みその「肉燥」などを球団側に贈呈した。球場には香腸や貢丸を販売する特設ブースが設置され、購入を求める人の列ができた。
陳部長は、日本で販売された台湾風の豚スペアリブ弁当は好評だったとした上で、順調にいけば来年には国際獣疫事務局(WOAH)により台湾が家畜伝染病「豚熱」(CSF)清浄地域に認定される見通しで、今後台湾の生鮮豚肉を日本の消費者を含む世界に届けられる可能性があると強調した。
陳部長らは2日から訪日。3日には南部・高雄市の梓官区漁会(漁協)が台湾の漁業団体を代表して東海地方に展開するスーパー、カネスエ(愛知県)と協力覚書に調印し、台湾産のマグロやタチウオなどを引き続き販売する他、協力を深化させることを確認した。