(台北中央社)郭智輝(かくちき)経済部長(経済相)は30日、東京都内で開かれた国際フォーラムに登壇し、経済部(経済省)が日本に対して投資意欲のある台湾メーカーの問題解決をサポートし、産業集積の効果を発揮するための取り組みを計画していると明らかにした。また国境を越えた協力を通じた人材不足の解決に期待するとした。
フォーラムは台湾のシンクタンク、台湾日本研究院などが主催した。経済部の報道資料によると、郭部長は、半導体や人工知能(AI)、軍事産業、セキュリティー、次世代通信などの「五大信頼産業」を推進する政府の方針を強調。AIを応用したビジネスチャンスがサーバーや半導体チップのニーズを高め、台日経済パートナー関係の深化に新たな機運をもたらすと述べたという。
また人材不足の解決を通じて、台日双方のサプライチェーン(供給網)の強靭化(きょうじんか)を図りたいとした。
フォーラムには自民党半導体戦略推進議員連盟会長の甘利明衆院議員も出席。半導体を制すれば世界を制するとし、日本と台湾のパートナー関係深化に期待を寄せた。