(東京中央社)台湾の劇団「シャインハウスシアター」(暁劇場)が9日、東京・下北沢の本多劇場小劇場B1で、舞台作品「潮來之音」を上演した。文化部(文化省)が推進する台日間の劇場交流事業の一環として行われ、同劇団の主宰を務める鍾伯淵さんは、さらに多くの作品を日本の観衆に届けたいと語った。
同作品は鍾さんが脚本と演出を手掛け、舞踏家の我妻恵美子さんが振り付けを担当。鍾さんが東北で取材したイタコに着想を得て、パートナー同士、人と動物、人と植物の3組が互いに寄り添い、困難を乗り越えていく姿を表現した。
劇場交流事業は台湾の作品を日本で、日本の作品を台湾でそれぞれ上演するもので、11月には日本の劇団「ショーGEKI」の作品が台湾で上演される予定。台北駐日経済文化代表処台湾文化センターの曽鈐竜センター長は、交流のとても良いスタートだと語った。
この日の上演には多くの観客が詰めかけ、やっと見ることができたと喜ぶ人の姿もあった。同作品は10日と11日にも上演される。