(台北中央社)台北市信義区にある商業施設「誠品信義店」が24日、閉店する。2006年の開店以来18年間にわたって多くの人々に親しまれてきた。最終営業日の同日、店には多くの人が訪れ、閉店を惜しんだ。
誠品は1999年から書店の24時間営業を実施している。信義店は2020年、閉店した敦南店(同大安区)から24時間営業を受け継いだ。
店内に設置された特設コーナーには「悩んで眠れない夜に寄り添ってくれた誠品信義店、ありがとう。また会おう」や「たくさんの貴重で美しい思い出をありがとう」など、客が店への思いをつづった無数の付箋が貼られた。
同店の周辺で勤めているという女性は、静かで本の香りが漂う夜の同店を忘れられないとし、特に夜勤の後に来て本を読みながらリラックスするのが好きだったと語った。香港と中国・南京出身で現在は共に台湾で留学しているというカップルは、同店をデートで度々訪れたと明かし「思い出の場所だ」と口にした。
また、周辺の超高層ビル「台北101」も「さようなら誠品信義店」や「24時間営業の図書館」などのメッセージを点灯し、同店への別れを伝えた。
同店の閉店後は南西店(同中山区)が書店の24時間営業を一時的に引き継ぎ、来年1月20日からは松煙店(同信義区)がその役割を担う。