(台北中央社)台北市の繁華街、西門町にある文化施設「西門紅楼」で13日、同施設の建築115周年を記念したイベントの開幕式が開かれた。特別展や講座、ワークショップなどを開く他、情報誌を創刊し、100年以上にわたって蓄積した文化を集めることで、町の記憶を映し出す。
日本統治時代の1908年に公営市場として建てられた西門紅楼。戦後は劇場として使用され、97年には同市の市定古蹟に登録された。現在は公演や展示の場、クリエーティブ産業の拠点としての役目を果たしている。
「西門記憶地図」と題した特別展では西門町の異なる時代の地図を通じ、見る人の記憶の中にある西門町を探る。手描きで「記憶地図」を作るワークショップや、文化資産とESG(環境、社会、ガバナンス)を関連付けた講座が開かれる他、同施設として初めて情報誌を刊行する。
施設を運営する台北市文化基金会城西営運部の李志勇総合ディレクターは、創刊する情報誌「XI-HUB」について、堅苦しくない言葉で地域の文化や人々の物語を紹介し、施設と地域コミュニティーをつなぐ架け橋にしたいと語った。
特別展は31日まで。