(台北中央社)日米防衛相が東京で30日に開いた会談で台湾海峡の平和と安定の重要性を強調したのを受け、林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は31日、「高く評価する」とコメントした。頼清徳(らいせいとく)政権が推進する「総合外交」の精神に基づき、理念の近い国々と緊密な連携を継続し、民主主義制度と普遍的価値を固く守っていく姿勢を示した。
日本の中谷元防衛相とヘグセス米国防長官は会談で中国について、東シナ海や南シナ海でのあらゆる力または威圧による一方的な現状変更の試みに反対することを確認した他、台湾周辺での軍事情勢を含む中国軍の動向に留意し、台湾海峡の平和と安定の重要性を強調した。
同部は31日に発表した報道資料で、先月の日米首脳会談に続き、日米両国が台湾海峡問題への重視を再び強調したことは台湾海峡の平和がすでに世界の民主主義陣営の共通認識となっていることを浮き彫りにした他、自由で開かれたインド太平洋のビジョン促進には台湾海峡の平和と安定が必要不可欠であることを再度証明したとの考えを示した。
林氏は、日米が引き続き、さまざまな国際社会の場で、台湾海峡の平和と安定を固く支持し、中国の世界秩序への挑戦に関心を寄せ続けることを歓迎すると表明。理念の近い国々と共に民主主義陣営による「非レッドサプライチェーン」を構築し、台湾海峡とインド太平洋地域の平和や安定、繁栄を共同で促進していくことへの意欲を示した。