(台北中央社)中国の新華社通信は25日、中国軍が訓練用の模擬弾頭を搭載した大陸間弾道ミサイル(ICBM)を太平洋の公海に向けて発射したと伝えた。国防部(国防省)は同日、報道資料を通じ、中国の軍用機やミサイル射撃などの訓練について把握していると発表した。
報道によれば、ICBMの発射はロケット軍の年次軍事訓練における定例的なもので、武器や装備の性能と部隊訓練レベルのテストを行い、想定していた目的を達成したという。
国防部は、統合監視手段を用いて動向を把握するとともに、軍用機や軍艦を派遣した他、沿岸部に配備するミサイルシステムで適切に対処したと強調した。
また同日7時10分以降、中国の戦闘機「殲16」や早期警戒機「空警500」などの主力・補助戦闘機延べ23機が台湾海峡周辺で活動し、うち延べ22機が台湾海峡の暗黙のライン「中間線」やその延長線上を越え、台湾の南西や東部空域に進入したと明らかにした。
25日午前6時までの24時間には中国の軍用機延べ2機が中間線を越えて東部空域に進入した他、軍艦延べ6隻が台湾海峡周辺での活動を続けたとしている。