(連江中央社)26日午後、中国福建省に近い連江県周辺の海域で男性1人が乗った中国の漁船が故障し、台湾側に進入するトラブルがあった。海洋委員会海巡署(海上保安庁に相当)金馬澎分署によると、海巡署第十(馬祖)海巡隊が安全を確保するなどして救援し、同日午後7時過ぎ、中国側に引き渡したという。
金馬澎分署によれば、同日午後4時過ぎ、連江県東莒島北東の海域に船籍不明の船があるのを海巡署第十一(馬祖)巡防区指揮部が見つけた。馬祖海巡隊が現場に向かうと、船は中国の漁船で、乗っていた男性は船内が浸水してかじが効かなくなったと説明したという。
金馬澎分署は漁船の引き渡しについて、台湾が中国船の無許可進入を禁じる「制限水域」外で行ったと説明。漁船は中国福建省の黄岐港に戻ったとし、同署は全行程監視を行ったとした。