南部・台南市の海で25日、ミナミコノシロの稚魚2万5000匹が放流された。漁師とカキの養殖業者の手によって同じ船から海に放たれた。
台南市では、カキの養殖業者が漁船のいかりでカキ棚に傷がついたと訴えるなど、漁師とカキの養殖業者の間で摩擦が続いており、市が協調の道を探っている。
この日の稚魚の放流は、安平漁港と沖合のカキ棚周辺で行われた。主催した南市区漁会(漁協)は、海とともに生きる二つのグループが共に海洋資源を守るという象徴的な取り組みになったとした。
同会の方裕豊理事長は、漁師とカキの養殖業者の協力こそが海洋資源の持続につながるとし、今後も海で働く人々の力を集めて、台南の海を共に守っていきたいと語った。

