台湾南部の水がめ、曽文ダム(嘉義県)の貯水位が近年、常に最高水位付近まで上昇している。ダム湖周辺に位置する大埔情人公園内に設置されている蒋介石元総統の銅像も貯水位の上昇により、まるで水に浮かんでいるように見える。
大埔郷の呉明勲郷長は中央社の取材に対し、銅像が水の中に浸かっている現象はここ数年よく見かけることから、行楽客には人気の奇景撮影スポットとなっていると指摘。一部のネットユーザーが冗談交じりに「最も孤独な男」だとコメントしたことも紹介した。
経済部(経済省)水利署のデータによれば、10月31日現在、曽文ダムの貯水率は99%に達している。呉さんは1期作のかんがい実施で水位が下がる来年1月まで銅像が水上に浮かんでいるような現象は続くだろうと話した。
呉さんによれば、ダムの水位が銅像の台座上部にまで達した場合、満水位を示しているという。