(台北中央社)30日午前10時11分ごろ、南部・嘉義県を震源とする地震があった。中央気象署(気象庁)によれば、震源の深さは10キロ、地震の規模を示すマグニチュード(M)は5.6と推定される。その後も同県や台南市を震源とする地震が相次いでおり、同11時20分までに合わせて7回の地震が観測された。
同10時11分ごろの地震の各地の最大震度は次の通り。震度5強=南部・嘉義県▽震度4=中部・台中市、彰化県、南投県、雲林県、南部・高雄市、台南市、嘉義市▽震度3=中部・苗栗県、東部・台東県▽震度2=北部・新竹県、南部・屏東県、北東部・宜蘭県、東部・花蓮県、離島・澎湖県▽震度1=北部・新北市、桃園市、新竹市。
その後の地震は、同10時13分ごろと同15分ごろに各1回、同21分ごろに2回、同43分ごろと同11時20分ごろに各1回、発生した。各地震の推定されるマグニチュードは3.2~4.3、最大震度は3~4だった。
気象署は同11時20分に会見を開き、同10時11分ごろの地震は今月21日に嘉義県を震源に起きたM6.4の地震の余震だと説明。今後1週間は規模がやや大きい余震への注意が必要だとした。
嘉義県の省道台18線(阿里山公路)では落石が発生して一時通行が出来なくなったが、午前11時までに片側1車線での通行を再開した。台南市では建物の7~8階部分の外壁が剥がれ落ち、道路に止まっていた乗用車2台にぶつかる事故が起きた。この事故による人的被害は出ていない。
(編集:田中宏樹)