(台北中央社)台湾鉄路(台鉄)の杜微(とび)董事長(会長)は26日、台北市の立法院(国会)で開かれた交通委員会に出席し、駅ホームからの転落を防止するホームドアを南部・高雄市の高雄駅に設置し、年末にも試験運用を行う予定を明らかにした。
与党、民進党の李昆沢立法委員(国会議員)によると、台鉄ではホームからの転落事故が2023年に18件、24年は現在までに25件起きているという。
これに対し杜董事長は、台鉄は車両形式が多く、ホームドアは必ず全ての車両のドアの位置に合わせなければならないとした上で、高雄駅で試験運用を行うと語った。
また現在全12駅のうち台北駅だけにホームドアを設置している台湾高速鉄道(高鉄)の江耀宗董事長は、28年までに全駅にホームドアがある状態にすると述べた。北部・新竹県の新竹駅や同・新北市の板橋駅は優先的に設置するとしている。
陳世凱(ちんせいがい)交通部長(交通相)は、台鉄と高鉄に対し、ホームドアを速やかに設置するよう求めた。