(台南中央社)米国の芸術家カート・パーシキーさんによる周遊型パブリックアート「レッドボール・プロジェクト」が南部・台南市で行われている。ゴム製の巨大な赤玉が毎日移動しながら市内を巡回するプロジェクトで、先月29日に市定古跡の接官亭(中西区)を皮切りに始まった。10日間かけて市内10カ所を巡る。
同プロジェクトは2001年の開始以来、これまで世界40都市以上で行われてきた。台湾での実施は2010年の台北以来、2都市目となる。
4日目となった1日、赤玉は国立成功大学未来館(東区)に移動した。赤玉が設置された階段や建物前の広場では、写真撮影を楽しむ人の姿が多く見られた。
市文化局の統計によれば、先月29日から31日までの3日間で毎日平均約4000人が展示場所に詰めかけた。
パーシキーさんは取材に対し、今回のプロジェクトは20年余りで最大規模だと紹介。昨年12月に台南を訪れ、台南が文化あふれる古都であることからプロジェクトにふさわしいと評価したことから実施を決めた。展示場所10カ所はいずれも自ら視察して決めたと明かし、赤玉を通じ、より多くの人に台南の名所や都市の文化を知ってもらえればと話した。パーシキーさんにとって台南で最も印象深いのはグルメだという。
7日まで、安平古堡や台南市美術館2館、大南門城などを巡る。