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台湾バナナ、対日輸出が大幅減 学校給食を通じて魅力PR目指す

2025/11/03 17:01
農業部(農業省)農糧署が台北市内で開いた台湾産バナナの日本輸出に関する記者会見の様子=同部提供
農業部(農業省)農糧署が台北市内で開いた台湾産バナナの日本輸出に関する記者会見の様子=同部提供

(台北中央社)農業部(農業省)の統計で、台湾バナナの対日輸出が大幅に減少していることが分かった。台湾バナナ約10トンが茨城県内18市町村の学校などで提供される予定で、同部は学校給食を通じて台湾バナナの認知を高めると同時に好きになってもらい、市場の需要拡大につなげたいとしている。台北市内で2日、記者会見を開いた。

日本は台湾バナナの最大の輸出先。統計によれば、台湾バナナの対日輸出はピーク時の2020年には3050トンに達したが、今年1~9月は457トンにとどまっている。

同部は輸出量減少について、国内価格の上昇や円安、フィリピン産との価格競争などが背景にあるとしている。

同部農糧署は2019年7月、茨城県笠間市と「食を通じた文化交流と発展的な連携強化に関する覚書」を締結。以降、笠間市は毎年、台湾バナナを学校給食に採用している。県内の各市町村でも毎年、台湾産のバナナやパイナップル、マンゴー、ブンタンなどを購入し、小中学校の学校給食で提供している。

同部によれば、今年台湾バナナを購入した茨城県の自治体は、笠間市の他、水戸市、土浦市、那珂市、小美玉市、大子町、東海村など18市町村。約10トンが計223の学校や集団給食で提供され、約6万8000人が学校給食で台湾バナナを味わう予定。

笠間市では今月6日の学校給食で、台湾バナナや台湾風ガパオライス、豆乳みそ汁などが提供される。笠間市によれば、この日の献立は台湾と笠間市の栄養士が共同で作成したもので、初の試みだという。

(汪淑芬/編集:名切千絵)

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