(宜蘭中央社)洪水被害があった東部・花蓮県光復郷の被災地で1日、車の中に閉じ込められていた犬が8日ぶりに救出された。ボランティアに訪れていた高校生が見つけた。救出後、動物保護団体に引き渡された。
洪水は9月23日、台風18号に伴う大雨で、地区を流れる河川の上流にあるせき止め湖から水があふれ出したことにより発生。土砂混じりの水が市街地に流れ込んだ。軍やボランティアによる泥の除去などが10月に入っても続いている。
北東部・宜蘭県の国立蘇澳高級海事水産職業学校の陳志威校長によれば、同校の生徒21人は1日、引率の教師2人と共に花蓮を訪問して民宿の片付けを手伝っていた。当時、地面はぬかるみ、時には動物の死体から漂ってきたとみられる異臭も感じる状況だったという。
民宿の近くには洪水に流され、木に引っかかって止まっている車があった。生徒が好奇心でドアを開けると、車内につながれた犬がいるのを発見。すぐに水を与えてから、動物保護団体に引き渡した。
民宿のオーナーはフェイスブックで、サンルーフが開いていたのと、車が木の陰にあったのが幸いだったとつづっている。