(台北中央社)環境部(環境省)は29日、ドリンク店を対象にした使い捨てプラスチック製カップの提供禁止措置について、9月には台湾の全ての県市で導入されると発表した。年間約7億9000万個分のプラカップ削減につながると試算している。
台湾では2022年7月、使い捨てドリンクカップの使用制限に関する規定が施行された。同年12月に台北市が全国に先駆けてドリンク店での使い捨てプラカップの提供を禁止したのを皮切りに、導入する県市が徐々に拡大。現時点で離島の金門県を除く21県市で同措置が実施されている。環境部によれば、金門県も9月から同措置の導入を予定しており、実施されれば、全ての県市のドリンク店で使い捨てプラカップの提供が禁止されることになる。
環境部は利用を促進しているリユース(再利用型)カップについて、プロ野球の試合などでの導入に対する補助の拡大を検討していることも明らかにした。使用経験のない人に体験させることで、将来的に使用を視野に入れてもらい、徐々にリユースカップ使用の社会的機運を醸成していきたいとしている。