(台北中央社)25日に台湾に上陸した台風3号による各地の農作物の被害額が27日午前11時時点で約11億4717万台湾元(約53億8000万円)に上ることが分かった。農業部(農業省)が同日、各県市の被害状況をまとめて発表した。
被害面積は1万5668ヘクタールに達し、被害額が大きい農作物の上位3位はバナナ(約2億4000万元=約11億2500万円)、ナシ(約7800万元=約3億6600万円)、グアバ(約7200万元=約3億3800万円)だった。
県市別では、南部・屏東県の被害が最も大きく、損失額は3億3136万元(約16億6000万円)だった。中部・雲林県が1億8252万元(約8億6000万円)、南部・嘉義県が1億3872万元(約6億5000万円)で続いた。
人的被害は中央災害対策センターによれば、27日午前8時までに9人の死亡が確認された他、2人が行方不明となり、877人がけがをした。