(台北中央社)衛生福利部(保健省)疾病管制署は16日、新型コロナウイルスとインフルエンザの台湾での流行がすでにピークを過ぎたと明らかにした。新型コロナについては、今の一波が流行期を過ぎるのは8月中旬になる見通しだとしつつ、9月にも流行が再燃する可能性があるとした。
記者会見に出席した同署の羅一鈞(らいっきん)報道官によれば、先週の受診者数は新型コロナとインフルエンザともに、その前の週に比べ約10%減少した。当初は今月中旬にピークを迎えると予想していたものの、今月2~8日にピークに達したとの見方を示した。
また新型コロナに関し、直近4週間の統計によれば、変異株はオミクロン株の亜系統「JN.1」が39%を占めていると説明。一方でJN.1から新たに派生した「LB.1」も割合が20%に達しており、急増しているとした。流行におけるLB.1の影響が比較的明確になるのは9月に入ってからになるとの予測を示し、秋に感染が再び増加する可能性も排除しないと述べた。
同署によれば、9日から15日までの1週間に報告された新型コロナ新規感染者は898人で、前週に比べ約9%減少した。死者は104人で、前週の99人に比べてやや増えた。