(台北中央社)繁殖のため横浜市の「よこはま動物園ズーラシア」から台湾の台北市立動物園に向けて搬出されたマレーバクのひでお(雄・2歳)が、台湾到着時に死んでいたことが分かった。台北市立動物園が22日、明らかにした。同園は「台日双方が心を痛め、残念に思っている」とし、23日に病理解剖を行い、死因を調べる方針を示した。
ひでおは日本動物園水族館協会マレーバク管理計画に基づき搬出された。同園によると、21日に同園職員が空港に迎えに行った際、運搬用のケージに血痕があるのに気づき、その後、息をしていないのを確認したという。
同園の広報担当者は、航空機に運ばれるまでは異常は見られなかったと説明。運搬中に何が起きたかや生まれつきの病気があったかについては解剖結果を待つ必要があるとした。