農業部(農業省)が、外国人青年に台湾で農業を学んでもらうプロジェクトを推進している。2019年にインドネシアやフィリピンと協力取り決めを結んでおり、現在582人が台湾で実習生として活躍している。農業の国際交流を深めるだけでなく、農業人材の確保にも役立っている。
農業部台東区農業改良場によると、インドネシア人青年5人が東部・台東県内2カ所の農場で実習を受けている。果物や野菜の栽培、畑の管理、有機栽培、防虫作業、収穫、包装など、帰国後に農場経営の基礎ができるよう、台湾の農業スキルを学んでいるという。
インドネシア人青年を受け入れる農場「好時果子」の林沛縈さんは、学習力が高く、高いポテンシャルを示していると語る。また「布谷拉夫武陵農場」の陳孝偉さんは、初めは言葉の壁があったものの、中国語学習を奨励し、今では作業効率が大幅に上がったと喜ぶ。
同改良場では、インドネシア青年が実務スキルを学び、さらに台湾農業の発展モデルを理解し、現地の農地で応用してもらいたいと語る。また台湾・インドネシア協力の架け橋となり、台湾と世界のつながりを深め、より多くの可能性をもたらしてほしいと期待を寄せている。