中部・苗栗県銅鑼郷で「杭菊」と呼ばれる食用菊が間もなく見頃を迎える。同郷農会(農協)は、現在は4分咲きで、来週にも観賞にベストな時期に入るとしている。
杭菊は中国原産のキク科の多年草。台湾では、代表的な産地の一つとして苗栗県銅鑼郷が挙げられる。同郷農会によれば、土の中の病原菌を減らすため、稲と輪作する必要があり、今年は栽培面積が約50ヘクタール。
開花時期である11月中旬から12月上旬になると、地面を埋め尽くすほど花が咲き誇り、まるでじゅうたんを敷き詰めたような景色が広がる。収穫後、乾燥させてお茶として飲むだけでなく、スイーツや料理にも使われる。
杭菊を生かした地元の産業・文化を推進しようと、農会は22日と23日、郷内のレジャー農場で食農教育をテーマとした「菊タロイモフェスティバル」(杭菊芋頭節)を開く。「ステージクリア型」ゲームや農産物の販売が行われる他、杭菊を使った目にいい団子状食べ物の手作り体験や客家料理などが楽しめる。