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国民党、抗日戦勝利80周年で展覧会 朱主席「歴史的事実の歪曲を容認せず」/台湾

2025/08/14 17:23
「抗戦勝利勲章」を展示ケースに入れる国民党の朱立倫主席=8月13日、台北市
「抗戦勝利勲章」を展示ケースに入れる国民党の朱立倫主席=8月13日、台北市

(台北中央社)最大野党・国民党党本部(台北市)で13日、抗日戦争勝利と台湾光復(日本による統治の終結)から今年で80年となるのを記念した展覧会が開幕した。朱立倫(しゅりつりん)党主席(党首)は開幕式で、国民党と蒋介石が抗戦を指揮した歴史的事実は、誰であっても消し去ったりねじ曲げたりすることを決して許さないと述べた。

展覧会では、抗日戦下の写真や部隊が使用したドイツ軍ヘルメット、角笛、当時の宣伝用印刷物、戦勝後に中華民国政府が功労者に授与した勲章などが展示されている。

朱氏は、8月13日は1937年に淞滬会戦(第2次上海事変)が勃発した日だとし、抗日戦下の8年間で、中華の人々全体が国土と中華民国を守るために犠牲になったと言及。台湾の人々にとっては、カイロ宣言とポツダム宣言に基づき、戦勝後に台湾と澎湖が中華民国に返還されることが確認され、これによって80年前の10月25日の中山堂(台北市)での降伏調印式に至ったとし、これに加えて後に中華民国と日本が結んだ平和条約(日華条約、1952年発効)なども「台湾光復の歴史的事実と重要な意味を証明している」と述べた。

続けて「台湾光復があったからこそ、今日の民主主義と自由があり、だからこそ安定した暮らしを享受できる」とし、今年5月に立法院(国会)で10月25日を国定休日(祝日)として復活させる条例が可決されたことに触れ、これは人々に歴史の真相を伝え、共に台湾光復を祝うものだと話した。

また、国民党は抗日戦勝利を導き、台湾を光復させた政党であり、中華民国を守る責任を有していると強調し、団結を訴えた。

展覧会は10月31日まで。同党は関連イベントとして、抗日戦に関連するドキュメンタリー映画の上映会や座談会、英霊を祭る国民革命忠烈祠での記念式典などを予定している。

(劉冠廷/編集:名切千絵)

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