(東京中央社)超党派議員連盟の日華議員懇談会(日華懇)は26日、都内で年次総会を開き、「台湾有事を起こしてはならない」などとする今年度の基本方針を決めた。総会には頼清徳(らいせいとく)総統や韓国瑜(かんこくゆ)立法院長(国会議長)がビデオメッセージを寄せた。
基本方針では「『台湾有事』は、『日本の有事』そして『日米同盟の有事』として捉え、決して『台湾有事』を起こしてはならない」と宣言。台湾の世界保健機関(WHO)総会や国際民間航空機関(ICAO)、国際刑事警察機構(ICPO)などへの参加を支持するとした。
経済交流、防災・レジリエンス(強靭性・きょうじんせい)、コンテンツ連携の三つのプロジェクトチームを立ち上げ、各分野での日台の交流を推進すると言及。4月に開幕する大阪・関西万博で台湾からの訪問団を歓迎するとした。また10月10日の中華民国国慶日(国家の日)に議員団を派遣し、立法院(国会)や行政院(内閣)との意見交換を行う方針を示した。
頼総統は、日華懇や会長の古屋圭司衆院議員による台湾に対する支持に「台湾の国民を代表して感謝する」と述べた。その上で、双方の協力をより深めて台日ウィンウィン(相互利益)の美しい未来を共に創造していきたいと期待を寄せた。
総会には李逸洋(りいつよう)台北駐日経済文化代表処代表(大使に相当)が参加。古屋氏のフェイスブックによれば、超党派の衆参議員120人が出席した。