(台北中央社)今年で3回目を迎える芸術祭「馬祖ビエンナーレ」(馬祖国際芸術島)が9月に離島・馬祖(連江県)で開幕する。今年は初めて作品の国際公募を行い、京都を拠点に活動するアートユニット「米谷健+ジュリア」らが選考を通過した。
イベントは非政府組織(NGO)中華文化総会と連江県政府が主催。9月5日から11月16日まで行われ、会期はこれまでで最長となる。
30日に行われた記者会見で文化総会の李厚慶秘書長は、芸術表現と地元の風習を融合させることで馬祖の国際的なイメージを形成し、馬祖の認知度を高めたいと語った。また同県の王忠銘県長は、芸術祭の開催は、大勢の島民でエビ漁の準備をする馬祖の伝統「弁季頭」に似ていると言及。参加する国内外のアーティストやキュレーターに対し、住民と共にクリエーティブの火花を散らして素晴らしい作品を島にもたらしてほしいと期待を寄せた。
公募には世界各地から213件の応募が寄せられた。米谷健+ジュリアは、釣り糸を素材にした「生命の糸」を展示し、人と海の相互依存関係を表現するという。