(桃園空港中央社)馬英九(ばえいきゅう)元総統(国民党)は18日、大学生や大学院生を帯同し、中国大陸を訪問する。出発前に桃園国際空港(北部・桃園市)で取材に応じ、現段階では両岸(台湾と中国)の青年同士の交流が特に重要だとの考えを示した。
訪中は中国側の招待に応じたもので、馬英九基金会が主催する青年育成プログラム「大九学堂」のメンバーが同行。26日までの日程で、黒竜江省ハルビンや四川省成都などを訪れる。ハルビンでは「海峡両岸青年氷雪祭り」に参加する他、旧日本陸軍731部隊に関する展示施設も見学する。中国高官との面会について同基金会の蕭旭岑執行長(CEO)は、先方の手配に従うと説明している。
馬氏は、世界的に戦争が頻発しており、両岸関係は国民党政権時代よりもはるかに緊張していると主張。基金会の実際の行動を通じて両岸の青年交流拡大に力を尽くすと述べた。
馬氏の訪中は3回目で、過去2回も学生を率いた。今年4月の訪中時には中国の習近平国家主席と面会した。また同基金会は中国の学生らを台湾に招待するのにも積極的で、直近では11月27日~12月5日の日程で、北京大学など7大学の学生と教員40人を招いて台湾各地の学生との交流などを行った。