(桃園空港中央社)中華民国(台湾)と外交関係を持つ太平洋島しょ国のマーシャル諸島、ツバル、パラオを訪問していた頼清徳(らいせいとく)総統は6日夜、専用機で北部・桃園市の桃園国際空港に到着し、帰国した。到着後の談話で頼総統は、台湾が民主主義を守り、深化させ、民主主義の普遍的価値で世界各国と交流すれば、必ずより多くの支持を得られ、台湾を守れるだけでなく、地域の平和と安定も維持できるとの認識を示した。
頼総統は、今回訪問した太平洋3カ国は台湾とオーストロネシア語族の文化を共有し、家族のように感じたと強調。公衆衛生や食料安全保障、気候変動、デジタルトランスフォーメーション(DX)、海洋安全保障の分野で多くの具体的な協力の成果が見られたとし、友好関係がより一層強固になると信じていると語った。
また新たな価値観外交の新時代を切り開いたとした上で、3カ国が全体主義国家による脅威や誘惑に果敢に抵抗し、民主主義の普遍的価値を支持していることは、台湾と立場を共にする理由だと主張。経由地の米ハワイや米領グアムの知事や議員らとの交流にも触れ、「民主主義は台湾の最も貴重な資産だ」と述べた。
その上で、今後も引き続き民主主義や自由、人権の普遍的価値観を用いて世界の民主主義陣営とさらなる外交に取り組むと意欲を示した。