(彰化中央社)中華民国軍の地上部隊による演習「長泰19号演習」が28日、5日間の日程で始まった。2日目の29日、陸軍の二つの部隊が攻守をそれぞれ担い、中部・彰化で対抗演習を実施した。今回の演習には4000人超の兵力を動員し、コードネームに「長」の字がつく対抗演習としては過去最大規模となる。
陸軍第6軍団指揮部が実施する同演習には、中部第10軍団装甲586旅と南部第8軍団機歩(機械化歩兵)333旅が参加。敵の脅威が深刻化している情勢を踏まえ、7月の「漢光40号」実動演習の精神を引き継ぎ、シナリオを明かさず、24時間休みなく夜間訓練も実施するなど、実戦さながらの訓練方式を採用した。消息筋によれば、586旅、333旅はそれぞれ約1900人を動員し、統裁部を含めると参加人数は4000人を超える。車両では、戦車や装甲車、砲車、装輪車計100両以上を出動させた。
彰化の五庄后天宮ではこの日、守りを担う586旅が整備を進める中、統裁部から状況が伝えられると、M60A3戦車6両が即座に出動。近くの県道では、陸軍36化学兵煙幕営が高機動多用途装輪車両ハンビーを用いて煙幕を放ち、586旅の行動を援護した。
また、統裁部は攻守を適宜交代させた他、夜間訓練として、午前2時にも各種状況の指令を下すなどした。
演習は11月1日まで続く予定だが、台風21号接近の影響で期間が短縮される可能性もある。