(台北中央社)中国の王毅外相は28日、米ニューヨークで開催中の国連総会一般討論で、1971年の国連総会で採択された国連における中国代表権を定める「アルバニア決議」が「台湾を含む中国全体の国連での代表権の問題を完全に解決している」と述べた。これを受け外交部は29日、報道資料を通じて「厳正に非難する」と抗議した。
王氏はアルバニア決議に言及した上で、「二つの中国」や「一中一台」(一つの中国、一つの台湾)は明らかに存在せず、この原則から「グレーゾーンやあいまいな空間はない」と述べた。
外交部は、中華民国(台湾)と中華人民共和国が互いに隷属していないことこそが、台湾海峡を客観的に見た現状で、国際社会が公認する事実だと言及。アルバニア決議について、台湾に触れておらず、台湾が中華人民共和国の一部であると認めていない上に、中華人民共和国に国連で台湾を代表する権利を与えていないため、台湾とは無関係だとした。さらに、台湾の民選による政府だけが国連などの国際機関やその他の国際的な場で台湾を代表できると改めて強調した。
その上で中国に対し、国際社会の見方を誤った方向に導くのをやめるよう求めた。