中部・雲林県の台西郷農会(農協)が昨年5月に発売した「烤玉米」は、トウモロコシの粒をそのまま生かしたサクサクとした食感のスナック菓子で、すでに100万袋を売り上げるヒット商品となっている。トウモロコシ生産者の収入増だけでなく、農会のブランド力向上にもつながっている。
同農会の林添祥総幹事は開発のきっかけについて、友人の妻が1本170台湾元(約850円)でも買うほどの焼きトウモロコシ好きだったことだと言及。そこから、台西郷で1年を通じて生産されるトウモロコシを日常的に食べられるスナック菓子に加工し、手頃な価格で楽しめる商品にできないかと考えたと話した。
農会は20回以上の試作を経て商品を開発した。話題になるとネット販売では1カ月待ちになり、県外からスクーターで買い求めに訪れる客も現れた。
林氏は、最大の受益者は生産者だと説明。以前は中間業者がトウモロコシを1キロ当たり30~40元(約150~200円)で買い取っていたが、商品のヒット後はこれが10元(約50円)ほど引き上げられ、農家の収入増につながったと述べた。
類似商品も出回る中、農会は昨年12月、新たにスパイシー味の販売も始めた。林氏は、農会として今後も消費者から好まれる商品開発を進めていくとの考えを示した。

