(台北中央社)港での検収試験中の国産潜水艦試作艦「海鯤」について、顧立雄(こりつゆう)国防部長(国防相)は18日、来年3月末から4月初旬に海上での検収試験を開始する予定だと明らかにした。海軍への引き渡しは来年11月を見込んでいる。
「海鯤」は台湾初の国産潜水艦として2020年11月に建造が開始された。全長約70メートル。建造費は約493億台湾元(約2200億円)に上る。昨年9月に命名・進水式が行われ、現在は港での検収試験が進められている。政府は来年から38年にかけて潜水艦7隻を建造する計画で、関連予算として2840億元(約1兆2700億円)を計上している。
顧氏は記者懇談会で国産潜水艦について説明した。潜水艦の建造については3段階に分け、第1陣として2隻、第2陣で3隻、第3陣で2隻を建造する計画だと紹介。最初の2隻は海鯤と同型とし、第2陣の3隻は改良型とする方針を示した。
顧氏は、試作艦を合わせた計8隻の国産潜水艦は、戦略的抑止を生み出し、奇襲、隠密性の効果を発揮するのに足り得ると述べた。