(台北中央社)台湾では旧暦7月15日(今年は8月18日)の中元節に、あの世から戻ってきた先祖や無縁仏を食べ物や飲み物でもてなす「普渡」と呼ばれる儀式が行われる。林佳竜(りんかりゅう)外交部長(外相)は18日、外交部(外務省)が数日前に行った普渡の儀式の写真を投稿し、儀式の際に各国の紙幣を用意するという同部ならではの風習を明かした。
紙幣の他、台湾で機材などの“守り神”とされているスナック菓子「乖乖」や自身が普段から好んで食べているカップ麺「台酒花雕鶏麺」、海外の観光客から愛されるお菓子「パフ」(小泡芙)などをお供え物として準備したと紹介。麺は「あらゆる面で周到であること」を表す中国語の「面面俱到」と掛け合わせ、外交活動が周到に行われるよう願いが込められた。パフは台湾の食品大手、義美食品の人気商品で、新型コロナウイルス下で台湾にワクチンを提供したリトアニアへの返礼の品としても使われた。
林氏は、中元節でさらに重要なのは、常に感謝の気持ちを抱くことだとし、民主主義、自由の土壌で台湾人が幸せで平和で健康に生活できるよう願った。