(新竹中央社)半導体受託製造世界最大手、台湾積体電路製造(TSMC)の元従業員ら3人が同社の機密情報を不正に取得したとして国家安全法違反の疑いで勾留された事件で、日本の半導体製造装置大手、東京エレクトロン(TEL)の台湾子会社の従業員も事件に関与している疑いがあることが分かった。TEL台湾子会社は、これに対して一切のコメントをしないとしている。この従業員が現在も子会社に所属しているかは確認できていない。
同事件では、回路線幅2ナノ(ナノは10億分の1)メートルの半導体開発・製造に関する重要情報が不正に取得された疑いがある。日本政府が支援する半導体企業ラピダスも2ナノ半導体の開発を進めていることから、各界から大きな関心が寄せられている。
台湾高等検察署(高検)知的財産検察分署は5日、TSMCの元従業員ら3人について、国家安全法違反容疑で裁判所が勾留を認めたと発表した。