(台北中央社)蕭美琴(しょうびきん)副総統は8日、アジアの野生ネコ科動物の復興を追ったドキュメンタリー番組のプレミア上映イベントに出席した。蕭氏は、番組を通じて台湾が世界の生態系保全や野生動物保護に積極的に携わっているというイメージを国際社会に伝えられればと述べた。
イベントは台北市立動物園で行われた。同園訪問は初めてだという蕭氏は、イベント開始前に園内を回り、タイワンヤマネコやミミセンザンコウ、レイヨウなどを見物した。
8月8日は動物愛護団体、国際動物福祉基金によって「世界猫の日」と定められている。蕭氏はあいさつで、家の中のネコだけでなく、野生のネコ科動物が大自然で生存する命の物語にも関心を持ってほしいと呼びかけた。蕭氏は自宅で4匹のネコを飼育しており、愛猫家として知られる。
上映されたのは三立テレビが制作した「亜洲猫科大復興」(RENAISSANCE OF ASIAN WILDCATS)。インドのベンガルトラから日本のツシマヤマネコ、台湾固有種のタイワンヤマネコなどの保護の物語を追った。撮影は2年かけて行われ、台湾、インド、英国、日本の科学者が参加した。各国がいかにして種の保存に取り組み、環境保全と経済発展の共存という課題に向き合っているかを探る内容になっている。