(桃園中央社)台湾の対中窓口機関、海峡交流基金会は7日、収賄の疑いで聴取や勾留請求を受けていた同基金会の鄭文燦(ていぶんさん)董事長(会長)が同日までに辞意を表明したと明らかにした。裁判所は6日に保釈金500万台湾元(約2480万円)での保釈や台湾からの出境禁止などを決定していた。
基金会は、鄭氏はチームの政務推進に影響が出るのを避けるために辞意を表明したと説明。鄭氏が司法の手続きにおいて自身の潔白を全力で訴えると強調した。
総統府の郭雅慧報道官は7日、頼清徳(らいせいとく)総統が鄭氏の辞意を尊重するとしていると説明した。
鄭氏を巡っては台湾桃園地方検察署(地検)が6日に取り調べを行い、被疑者の犯罪の嫌疑が十分であるとして裁判所に対し接見の禁止と勾留を求めていた。