(台北中央社)蔡英文(さいえいぶん)総統は7日、同日台湾を訪問した東京都の小池百合子知事と台北市内の総統官邸で会談した。台湾と東京が消防や教育などの分野で交流を深めていることに触れ、日本との協力・交流の拡大や関係の強化を望むと述べた。
総統府によると、小池氏の訪台は2016年の都知事就任後初めて。蔡氏は小池氏について19年に東京・上野公園で開かれた台湾文化発信イベント「TAIWAN PLUS」に出席したことなどを挙げ、「台湾の日本にいる良き友人だ」として感謝を伝えた。
小池氏は、能登半島地震の復興支援として台湾から多額の寄付金が寄せられたことに謝意を表明。日台双方にとって共通の使命でもある防災の分野で協力を強めるべきだとの考えを示した。
小池氏はこの日、頼清徳(らいせいとく)副総統や蒋万安(しょうばんあん)台北市長とも個別に面会した。先月の総統選で当選した頼氏に祝意を述べ、蒋氏とは防災や少子化、ベンチャーなどについて意見交換した。