(台北中央社)台湾の対日窓口機関、台湾日本関係協会の范振国(はんしんこく)秘書長は7日の外交部(外務省)定例記者会見で、近日中に訪台を予定している日本からの訪問団について説明した。今月中旬には立憲民主党の大島敦衆院議員の他、東京大学の松田康博教授を中心とする「両岸関係研究グループ」がそれぞれ来訪する。来月10日の双十国慶節(中華民国の建国記念日)にも日本の国会議員による大型訪問団が台湾を訪れる予定だと明らかにした。
大島氏は今月10日から14日まで、松田氏の訪問団は11日から15日まで滞在する。
大島氏は今回の訪台で台湾の半導体産業の発展について理解を深めたいとしており、新竹サイエンスパーク(科学園区)や国家宇宙センター(国家太空中心)を訪問する。経済団体「中華民国三三企業交流会」(三三会)や日本の社会科学分野に特化した研究機関「台湾日本研究院」にも足を運び、台日間の経済や文化交流について意見を交わす。
松田氏ら一行10人は国家安全会議の顧立雄(こりつゆう)秘書長や呉釗燮(ごしょうしょう)外交部長(外相)、台湾の対中窓口機関、海峡交流基金会(海基会)の李大維(りだいい)董事長(会長)、台湾で対中政策を担当する大陸委員会の梁文傑(りょうぶんけつ)副主任委員などと面会する。台日関係や両岸(台湾と中国)関係について意見を交換するという。
外交部は松田氏ら一行の訪台に歓迎の意を表明した。