(ジュネーブ、台北中央社)外交部(外務省)は23日、スイス・ジュネーブで開かれている世界保健機関(WHO)総会で国交締結国や日米を含む理念の近い国々が台湾を支持する発言を行ったとして「心からの感謝」を表明した。
現地時間22日の会合で、本田顕子厚生労働政務官は、公衆衛生分野の地域の良い例として台湾を挙げ、地理的な空白を作らなければパンデミックを防げるとの見解を示した。
米国のハビエル・ベセラ厚生長官は、台湾のWHOにおける有意義な参加や活動を強く支持すると語った。
この他に、英国、オーストラリア、チェコ、フランス、カナダの代表が台湾に言及した。
また、中華民国(台湾)と外交関係を有するベリーズ、ナウル、エスワティニ、マーシャル諸島が台湾のオブザーバー参加を求める提案をした他、グアテマラも台湾に触れ、公衆衛生分野での貢献を称賛した。
外交部は報道資料で、これらの国々が台湾のために声を上げてくれたことは「わが国の政府と国民にとって大きな励みになる」と歓迎。今後も公衆衛生の維持に向け協力を継続していく姿勢を示した。
その上でWHOに対しては、専門性と中立性を堅持し、中国の悪意ある政治的な隠蔽(いんぺい)と圧力を排除し、台湾のオブザーバー参加を認めるよう求めた。