(台北中央社)土・日曜日や祝日などの休日が平日を挟む、いわゆる「飛び石連休」を解消して連休とするためなどに台湾で設定される「振り替え出勤日」を巡り、一部の国民から不満の声が上がっている。行政院(内閣)人事行政総処の蘇俊栄人事長は1日、今後年間3日以下に抑えるなど、関連規定の見直しを検討する方針だと明らかにした。
振り替え出勤日とは、飛び石連休で生じる平日をその年に限り休日にして連休とし、その代わりに前後の土曜日などを出勤日とした日。2013年以降、設定されている。
今年2月には本来平日だった1月27日と2月27日を休日として連休にするため、同4日と同18日が出勤日となった。今年はこうした出勤日がこれまでよりも多い6日あり、一部では土曜日が休めなくなることに不満を示す声が上がっている。
蘇氏は、来年から29年までの振り替え出勤日は多くても年間3日だと指摘。ただ現行法が継続した場合、30年には再び6日になることから、政府は振り替え出勤日の日数を少なくする方法を検討するとし、連休を歓迎する人のことも考え、バランスを取れるよう努力すると語った。
また金融監督管理委員会や経済部(経済省)、労働部(労働省)、教育部(教育省)、交通部(交通省)などへのヒアリングも行い、5月末までに新たな案を決定したいとの考えを示した。