(台北中央社)新型コロナウイルス対策を担う中央感染症指揮センターの王必勝(おうひっしょう)指揮官は26日午後の記者会見で、感染者が増加傾向にあるとし、オミクロン株の「第3波」が押し寄せているとの見解を示した。市販の解熱鎮痛剤が品薄となっていることを巡り、衛生福利部(保健省)食品薬物管理処が業者と話し合うと説明した。
王氏によれば、感染のピークは春節(旧正月)の連休が明けた後の2月初めになる見通しで、1日当たり約3万人の新規感染者が出ると予想されている。
中国で医薬品不足が深刻化し、アジア各国で風邪薬などを買い求めようとする動きが加速。台湾でも解熱鎮痛剤「パナドール」が大量に購入されており、薬局では購入制限を設けている。
より強制的な購入制限に踏み切るかについて王氏は、同署が関連業者10社を集めて会議を開き、在庫数や今後の製造について聞き取りを行ってから対策を策定すると回答。量が十分であれば、実名制購入を導入する必要はないとした。