(台北中央社)与党・民進党主席(党首)を兼務する蔡英文(さいえいぶん)総統は30日、ブルガリア・ソフィアで開かれた自由主義政党の国際組織、自由主義インターナショナルの総会にビデオメッセージを寄せ、台湾は国際社会との連携を強化し、民主的で自由な世界秩序を共同で守る準備ができているとアピールした。同党が同日、明らかにした。
蔡氏は、同党が数十年にわたって台湾民主化の最前線で、民主主義を守り、権威主義体制に対抗してきたと強調。近年は、台湾が勝ち取ってきた民主的な生活を破壊しようとする、中国の脅威が日増しに高まる中でも、台湾人はさらに力強く戦っていると語った。
また台湾は、権威主義に対抗した経験を分かち合う考えがあると説明。新型コロナウイルスの流行初期に、世界各地の友人に向けてマスクや医療物資を提供したことにも触れ、「自由主義者として、台湾はさらに多くのことができ、すべきだと信じている」と述べた。
権威主義のやり方については、理解を深めなければならないとし、パートナーとの関係と防衛力をさらに強化すべきだと指摘。「権威主義は分断工作を得意とする」とした上で、「心を合わせて連携し、互いに支援してこそ、権威主義体制の拡張に打撃を与えられる」との認識を示した。