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中国軍、29日から台湾包囲の軍事演習 30日は実弾射撃演習も 総統府「厳しく非難」

2025/12/29 10:22

(台北中央社)中国軍の東部戦区は29日、台湾周辺で軍事演習を始めたと発表した。演習区域は台湾を包囲するように設定されており、演習は「正義使命2025」と題された。30日には午前8時から午後6時まで、台湾を取り囲む海域と空域において重要な軍事演習を実施し、実弾射撃演習も行うという。

東部戦区の施毅報道官によれば、29日から始まる演習では、陸、海、空、ロケット軍などを動員。艦艇や軍機が複数方向から台湾本島に接近し、各軍種や兵種が連携した攻撃を行うことで、統合作戦における実戦能力を検証するという。

▽総統府「厳しく非難」 国防部は「即時戦備演習」を実施

総統府の郭雅慧(かくがけい)報道官は29日、中国の行動は台湾海峡およびインド太平洋地域の安全と安定の現状を乱暴に破壊するだけでなく、国際法および国際秩序に対する公然たる挑戦だと指摘。その上で、軍事的な威嚇による手段で周囲の国家を脅迫することに対し、「わが国として厳しく非難する」との立場を表明した。

また、中国の動向について国軍や国家安全機関は事前に把握しており、万全の準備を整えてあるとし、国民に安心するよう呼びかけた。

国防部(国防省)も同日、中国の挑発行為に対する強い非難を表明。対処センターをすでに設置しているとし、適切な兵力を派遣して対応するとともに、「即時戦備演習」を実施するとの姿勢を示した。

(編集:楊千慧)

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