(台北中央社)台湾を訪問しているリトアニア経済革新省のヨウィータ・ニューリップシエネ副大臣は15日、台北に経済貿易事務所を設置すると明らかにした。9月に開設の予定で、来週にも別の政府関係者が台湾を訪れる予定だという。台北市内での記者会見で述べた。
台湾とリトアニアは関係が深化しており、リトアニアには昨年11月、事実上の大使館となる「台湾代表処」が設置された。これ以降、副大臣級の経済貿易当局の高官による訪台は初で、同氏が率いる訪問団は12日から4日間滞在し、経済や貿易面などでの連携強化に向け交流した。
同氏は記者会見で、台湾とリトアニアは民主主義や人権、法の支配などの価値観を共有していることに言及。権威主義の国から圧力を受けた際、理念の近い国々は結束する必要があると語った。
また、台湾との関係深化によって、中国への第1四半期の輸出は「ほぼゼロ」になったことを明らかにした同氏。政府は多様化を政策に掲げているとし、台湾やインド太平洋地域の信頼できるパートナーとの貿易を通じ補填できるとの考えを示した。